S2,3PSA%

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S2,3PSA%について

当院では前立腺がんの診断能を向上させる新たな指標である「S2,3PSA%」の測定を開始しました。
S2,3PSA%は「前立腺がん」と「良性の前立腺疾患」との鑑別に有効なバイオマーカーであり、がんの悪性度(進行度)とも相関します。
前立腺細胞のがん化によってPSAタンパク質上の糖鎖構造の末端シアル酸の結合様式が変化してきます。健常者や良性の前立腺疾患ではPSAの糖鎖末端はシアル酸α 2,6ガラクトース構造が多く、前立腺がんではPSAの糖鎖末端はシアル酸α2,3ガラクトース構造が増加します。
「S2,6PSAとS2,3PSAの総和に占めるS2,3PSA の割合」を調べることでPSA値 4 ~10ng/mL のグレーゾーンにおいて「前立腺がん」と「良性の前立腺疾患」を鑑別することができるようになりました。

S2,3PSA%の算出方法

S2,3PSA % = S2,3PSA /(S2,6PSA + S2,3PSA) × 100

S2,3PSA%の利点

  • 低侵襲的で簡便に前立腺がんの診断精度を高めることができる
  • 針生検を含む精密検査を要する患者の絞り込みが可能(不要な前立腺生検を避けることができる)

費用

S2,3PSA% 5,000円(税込)

※初診の方は上記費用に加えて診察料別途3,300円(税込)がかります。

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