間質性膀胱炎|東京八重洲クリニック(関節リウマチ、慢性疼痛、慢性疲労、泌尿器科の専門クリニック)

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2020年9月1日から午後の診療時間が18時まで延長となりました。

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東京八重洲口から徒歩4分、「リウマチ科」、「ペインクリニック科」、「内科」、「泌尿器科」、「女性泌尿器科」、「婦人科」、「整形外科」、「心療内科」に対応する専門クリニック

診療科目 - 間質性膀胱炎

間質性膀胱炎とは、膀胱に原因不明の炎症が生じて、尿がたまってくると下腹部に痛みを感じたり、排尿回数が異常に増えたりする病気です。通常の膀胱炎は大腸菌などの細菌感染によって引き起こされますが、間質性膀胱炎は細菌感染が原因ではありません。現時点ではっきりとした原因は解明されておりませんが、膀胱粘膜の機能障害、免疫学的な異常反応、尿中の毒性物質などが一因になっていると考えられています。冷えや精神的なストレス、刺激物の摂取などによって症状が強くなったり弱くなったりすることが特徴です。
中高年の女性に多くみられる傾向があり、日本では約0.04%(4500人)が罹患していると報告されている比較的まれな病気です。ただ、米国では患者数が70万人にものぼり、日本でも実はもっと多くの患者がいるのではないかと推測されております。

間質性膀胱炎の症状

典型的な症状としては、尿がたまってくると下腹部に痛みを感じます。痛みを感じる前に早めにトイレに行ってしまうので、1日に20回以上もトイレに行くことも珍しくありません。

次のような方は、間質性膀胱炎かもしれません。

  • 尿がたまると下腹部が痛い
  • 排尿してもすぐまたトイレに行きたくなる
  • 夜に何回もトイレに起きる
  • 頻尿改善薬を内服しても頻尿が治らない
  • 膀胱炎がなかなか治らない
  • 膀胱炎のような症状だが、病院へ行っても尿に異常がないと言われた
  • 性交時にも痛みがある

間質性膀胱炎の原因

間質性膀胱炎の原因は現時点ではまだはっきりと解明されていませんが、様々な要因が関わっていると考えられています。膀胱粘膜の機能障害によるバリアの喪失、免疫学的な異常反応、刺激を感知するセンサーの異常、尿中の毒性物質などです。
症状の悪化因子として、精神的ストレス、コショウや唐辛子などの香辛料、果物などカリウムを多く含むものの摂取などが挙げられます。尿の濃縮や長時間尿を我慢した後(過度の膀胱充満)なども症状悪化の要因となります。

間質性膀胱炎の診断

間質性膀胱炎の診断は非常に難しく、症状だけで診断することはできません。同じような症状をきたす病気すべてを除外することで診断します。問診票を記入していただくとともに尿検査や残尿測定、尿細胞診検査などを行います。また、ハンナ病変というびらんの有無を確認するために膀胱鏡検査も必要です。

O’Leary & Sant による症状スコアと問題スコア(Interstitial Cystitis Symptom Index and Problem Index: ICSI、ICPI)
間質性膀胱炎の診断や重症度を評価するための症状質問票です。

尿検査

尿の濁りや血尿の有無などを調べます。

残尿測定

排尿後に膀胱内にどれくらいの尿が残っているかを測定します。排尿直後に下腹部の超音波検査を行うだけで簡単に調べることができます。

排尿日誌

排尿日誌は1日24時間の「排尿した時刻」と「その時の排尿量」を記録します。排尿回数や1回の排尿量、昼夜別の尿量を正確に知ることができるため、頻尿の原因を調べるうえで非常に有用です。

膀胱鏡検査

膀胱内を内視鏡で直接観察します。膀胱がんや結石の有無を確認するとともに間質性膀胱炎でみとめられるハンナ病変や五月雨状出血の確認をします。

間質性膀胱炎の治療

いまのところ間質性膀胱炎を完治させる治療方法はありませんが、下に挙げる方法を組み合わせることによって症状の緩和を図っていきます。

生活指導

精神的ストレスの緩和、食事指導(コショウ、唐辛子などの香辛料、カリウムを多く含む果物、赤ワイン、大豆、柑橘類や炭酸飲料など酸性が強いもの、コーヒー、紅茶などカフェインの多く含まれているものを避ける)、定時排尿(膀胱が満杯になる前に時間を決めて排尿する)、膀胱訓練(少しずつ排尿の間隔を延長することによって膀胱にたまる尿量を増やす)などが大切です。水分不足によって尿が濃縮されると症状が悪化することがあるので、適切に水分を摂取して一定の尿量を確保することも重要です。

薬物治療

鎮痛薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬、免疫抑制剤などが用いられます。

膀胱水圧拡張術

内視鏡で膀胱内を観察しながら生理食塩水で膀胱を拡張する治療です。約半数の患者さまに症状の改善が認められます。

膀胱内注入療法

ヘパリン、DMSO(ジメチルスルホシド)、ステロイドなどを膀胱内に注入します。

その他

漢方薬、鍼灸、経皮的電気刺激、仙骨神経刺激治療(Sacral NeuroModulation:SNM)などが有効な場合もあります。当院では間質性膀胱炎の症状緩和の目的で鍼灸治療を積極的に行っています。

間質性膀胱炎は、他人には理解できない症状を抱える辛さ、生活の不便さなどから、生活の質が著しく低下します。「最近おしっこが近い」「夜中にトイレで何度も起きる」「尿がたまってくると下腹部が痛む」などのお悩みがある場合、間質性膀胱炎による症状の可能性があります。是非お気軽にご相談ください。

  
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